【基礎知識】フリーランスになるには?

「フリーランスって、いったい何をしている人たちなの?」
「フリーランスって、いったいどうすればなれるの?」
普段会社員の仕事をしていると、フリーランスの情報が、なかなか入ってきませんよね。
そこで今回は、フリーランスの道を検討している方に、フリーランスの実態やフリーランスになるための準備方法についてご紹介します。

フリーランスとは

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会(以下、フリーランス協会)は、フリーランスを広義の意味でとらえ、次のように定義します。

特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で、自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人

引用元:フリーランス白書 2018 – 厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000189092_2.pdf

そしてフリーランス協会は、この広義のフリーランスを、下記のように分類しています。

1.独立系フリーランス(雇用関係なし)
法人経営者、個人事業主、すきまワーカー(開業届未提出の個人)

2.副業系フリーランス(雇用関係あり)
1社に雇用されながら起業する人、1社に雇用されながら他の組織や個人と契約を結ぶ人、2社以上に雇用される人

上記をまとめると、フリーランスは会社や組織に属さず働いている人であり、「独立タイプ」と「副業タイプ」に分かれるということになります。たとえばフリーライターにも、個人事業主として専業で活動しているタイプもいれば、副業でお小遣い稼ぎで活動しているタイプがいますよね。

フリーランスと個人事業主の違い

ここで、混同しやすいフリーランスと個人事業主の違いを比べてみましょう。

  • フリーランスは、時間や場所にとらわれない「働き方」を指す
  • 個人事業主は、「税務上の区分」という法的な分類を指す

ポイントとなるのは、開業届を出しているかどうか。開業届を出していたら、税務上は個人事業主に区分されることになります。

なお広義のフリーランスには、個人事業主という概念も含まれます。そのため、個人事業主をフリーランスと呼んでしまうケースもあり、人によっていろんな言い方をされてしまうのです。

これを考慮して、ここからは、個人事業主も広義のフリーランスにひっくるめて考えていきますね。それでは、フリーランスの実態を詳しく見ていきましょう。

フリーランスのメリットデメリット

フリーランスといっても、いろんなタイプがいますが、今回は自由度が比較的高い典型的なフリーランスにおけるメリット・デメリットあるあるをご紹介します。

まず代表的なメリットは、大きく3つです。
メリット1:働く場所が自由
毎日会社に足を運ぶ必要がなくなり、自分の好きな場所で仕事ができる。

メリット2:働く時間が自由
時間の融通が利き、働く時間や休日を自分で決めることができる

メリット3:仕事を自由に選べる
やりたくない仕事を断り、やりたい仕事に専念することができる

次にデメリットは、大きく3つになります。
デメリット1:収入が安定しない
仕事の増減があったり、突然仕事がなくなることもある

デメリット2:生活リズムが乱れやすい
出勤時間がないため、朝遅く起きて夜遅く寝るパターンに陥りがち

デメリット3:社会的な信頼が低い
住宅ローンやクレジットカードの審査が通りにくくなる

このように、フリーランスは会社員と比べて自由度が上がる一方で、会社員にはないリスクが発生します。フリーランスのメリット・デメリットをしっかり把握したうえで、フリーランスになるかどうか決めるようにしましょう。

フリーランスに向いてる職業

フリーランスという形態が向いている職業には、さまざまな種類がありますが、近年多いのは次の3ジャンルになります。

  • エンジニア系:システムエンジニア、プログラマー、Webコーダーなど
  • クリエーター系:Webデザイナー、動画編集者、イラストレーターなど
  • マーケティング系:Webマーケター、Webライター、データアナリストなど

どれも対面で会うことなくできる仕事ですよね。インターネットがあれば、いつでもどこでも仕事ができる職業が、フリーランスに向きと考えられます。

フリーランスになるための下準備

さて、フリーランスになると決めたとしたら、何から準備をしていけばいいでしょうか。ここでは、個人事業主になることを視野に入れた準備方法をご紹介します。

準備1:クレジットカードや銀行口座をつくる
フリーランスとして仕事をしていくにあたり、事前にプライベートと仕事の銀行口座・クレジットカードを分ける必要があります。なぜなら、確定申告などを行う際に、プライベートと仕事の支出が混在していたら、大変手間がかかってしまうからです。会社員の仕事をしているときは、審査が通りやすいので、会社員を辞める前にクレジットカードや銀行口座を用意しておきましょう。

準備2:ポートフォリオをつくる
フリーランスになると、積極的に営業をかけていくことになるでしょうが、そのとき大切になるのがポートフォリオです。ポートフォリオとは、これまで自分が取り組んだ案件や制作した作品をまとめたもの。これは「自分はこんなことができます!」というアピール材料として使われます。フリーランスになりたての時期は、いろいろ大変で時間に余裕がなりがちです。早いうちにポートフォリオをつくっておけば、あとあと楽になるでしょう。

準備3:開業届に書く屋号を決める
開業届を出して個人事業主になろうと考えている場合は、どんな屋号にするのか、よく考えておきましょう。屋号とは、個人事業主が行う事業や店舗の名前のこと。開業届には屋号を書く欄があるのですが、実はこれ、記載が必須というわけではありません。しかし屋号を書かないと、「さあ、これから事業を起こすぞ!」という気持ちが高まりにくいもの。覚悟を決めるという意味で、きちんと屋号を考えるのがおすすめです。なお、屋号は一度決めたら変えられないものではなく、途中変更も可能ですよ。

H2:確定申告について
個人事業主やフリーランスになると、基本的に確定申告を自分で行う必要があります。確定申告とは、1年間の所得から所得税を計算して、税務署に確定申告書を提出し、納税する手続きのことです。税金を払い過ぎていた場合は、納税ではなく還付(返金)の手続きになります。ちなみに、先述した副業系フリーランスに該当し、副業所得が20万円以下になるケースは、確定申告が不要といった例外もありますので、ご注意ください。

確定申告の手順

確定申告と聞くと「なんだか難しそう……」「面倒臭い……」と毛嫌いする人は多いでしょう。そんな方も、ご安心ください。今回は、細かいことはいったん脇に置き、非常にざっくりとした確定申告の手順のみご説明します。

1.確定申告書を入手する
まずは、確定申告書は国税庁のサイトからダウンロードします。https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tokushu/yoshiki.htm
税務署の窓口でもらうこともできますが、自分でダウンロードして、コピーしてしまったほうが早いです。
2.確定申告書に記載する
次に、確定申告書に記載します。国税局のサイトにある手引きや書き方を参考しながら、埋めていくのです。ちなみに多くの人が節税対策のため、白色申告ではなく青色申告のほうを選びます。
3.確定申告書を提出する
最後に税務署の窓口に持って行きます。ほかにも、郵送したり、オンライン上で提出する方法もあります。ただ最初はわからないことも多いと思いますので、窓口に行くのがいいでしょう。

なんとなく、確定申告のイメージをつかめたでしょうか。「もっとちゃんと知りたい!」と思われる方は、『お金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいましたが税金で損しない方法を教えてください!』などの書籍を読むのが手っ取り早いでしょう。

フリーランスになると、いろいろ手間も増えるかもしれませんが、自由度が高い働き方が可能になります。「フリーランスになりたい……」とお考えになる方は、副業からチャレンジするのが、リスクが低くおすすめです!

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